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2008年09月24日

文化財の話

登録有形文化財(建造物)と聞いたとき、皆さんは何を連想されるのでしょうか。明治から昭和初期にかけてのいわゆる近代建築を想像される方が多いのではないでしょうか。


確かに、明治期の平安女学院明治館や舞鶴市政記念館(旧舞鶴海軍兵器廠(へいきしょう)予備艦兵器庫)といったレンガ造の建造物は近代化を象徴するものといえるでしょう。しかし、京都府内の登録文化財の中には、東本願寺や北村美術館四君子苑(しくんしえん)などの近代和風建築や、様々な形態の建造物が含まれており、さらに、北吸隧(きたすいずい)道や近鉄澱川橋梁・綾部大橋などの土木工作物、平安神宮の大鳥居や楽焼家元の窯にいたるまで、実に多彩な構造物が見られるのです。

用途としては、住宅、社寺、別邸、商店、飲食業、公共建築等、多岐にわたっています。それらの一つ一つに、造られた歴史や当時の所有者の思いが込められ、現在の所有者に引き継がれて今日まで守られてきたのです。


また、登録文化財ではまちなみを彩る外観の保存に力を入れていますが、船岡温泉脱衣場では、内部の天井から下を見下ろす天狗の顔や戦争を題材とした欄間など、むしろ内部にその建物の魅力が感じられるものもあります。これら多彩な登録文化財こそが、現代の日本の中でこれまでの私たちの歴史や文化を再確認させてくれる大切な財産だと感じています。

たくさんの建造物が文化財として登録されていることを府民の方に知っていただき、今後もますます多種・多様な登録文化財を増やしていくことが、より豊かな社会を構築するうえで大切なことであると思います。


京都府教育庁指導部 
文化財保護課建造物係長
平井 俊行
 


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