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2008年09月23日

伝灯を守る

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今度、京都府国登録文化財所有者の会が所有者各位の多数参会を以って設立されました事に深甚よりお慶び申しあげます。

かねてよりこの登録文化財を日々の生活の中で守り伝えて行かねばならぬ方々のそれぞれが抱える諸問題を、立場を同じくするものが一堂に会してその解決への方法を訂議し、それらを協力して実践する機関の設立が一日も早く望まれておりました処、各位それぞれの機が熟し、今度の設立実現に至りました事は古都京都にとっても何よりの事とも存じ上げます。


京は巷間「伝統の都」と称されますが、この伝統という言葉は、私は「伝灯」と申すのが本来である様に思われます。人類はこの灯、即ち火を自由に操る事が出来る様になって、初めて他の動物類とは大きく進歩を遂げた史実から見て、この火を守る事こそが人類の文化保存行為の嚆矢であると存じます。火はそれ自体風等に対して脆弱な存在で、常に消滅の危機にさらされており、それを人類があらゆる工夫をして常に手に入られる様に創意工夫して来た事がその大いなる発展に繋がって行った事になり、京の都を鎮護する比叡山は延暦寺根本中堂にある、過去 現在 未来を象徴し、千数百年余にわたって燃え続ける「不滅の法灯」はまさにこの事を象徴しているのです。

この灯こそ私共がそれぞれの文化財を守り伝えようとする精神の光であります。皆々で工夫し合ってこの灯を決して消す事なく次の世代へこれらのすばらしい文化財の伝灯(統)を守って行こうではありませんか。末尾になりましたが、本会の設立そして運営に多大の御支援を賜わりました京都府はじめ関係各位に厚く御禮申しあげます。

京都府国登録有形文化財所有者の会 
会長 千 宗守




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Posted by 京都登文会 at 16:19│Comments(0)京都登文会
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